マハティール博士に日本の名誉博士号

マハティールが日本の名誉博士の称号を授与されたというニュースを紹介します。記事の原文は次のURLを参照してください。https://www.thesundaily.my/local/dr-mahathir-conferred-honorary-doctorate-by-japanese-university-EH1229161


ちなみに九州への出張スケジュールは3日間の予定でしたが、日本に台風が接近しているため、2日間に短縮されたそうです。93歳という高齢の体には、長距離の出張はかなり大変だと思いますが、長距離の出張を何度もこなす姿には感嘆します。


Quote


“マハティール博士が日本の大学の名誉博士号を授与される”


トゥン マハティール首相は8月7日に日本の国際大学(IUJ)から、マレーシアと日本の相互関係への卓越した貢献を認められ、日本の国際大学(IUJ)の名誉博士号を授与されました。


マハティールは、2日間の出張の間、福岡のホテルで開催された授与式で、IUJの岡本学長から哲学の名誉博士号を受けました。


岡本学長は授与式で発表された声明で次のように語っています。「マハティール博士が始めた東方政策はアセアン諸国の高等教育に大きな影響を与えた。


異国の地日本で学んだ、多くの若いマレーシア人はこの東方政策のもとで、マレーシアの今日の発展に貢献してきた。


東方政策はマレーシアと日本の間の強い関係の礎になってきた。この政策の下で、マレーシア政府は数百人の学生と企業研修生を日本に送り込んだ。大学卒業後、または企業での研修プログラムを終了後、マレーシアに帰った学生たちはマレーシアの開発に積極的、指導的な役割を果たし、日本とマレーシアの橋渡しとなった。


IUJは1990年代からマレーシア政府が送り込んだ20名を超えるマレーシアの学生を教えてきました。


日本、マレーシアを含むアジア、アフリカ、ラテンアメリカの未来のリーダーに、IUJは2018年に日本と世界の開発プログラム(JGDP)と呼ばれるプログラムをスタートし、明治時代以来の経済、社会の日本の経験とこの発展の裏のロジックについて学ぶ機会を提供します。


JGDPに参加するマレーシアの学生を暖かく歓迎します。


新時代においての東方政策のもとで、日本とマレーシアのより強力な相互関係が育つことを望んでいます。日本のIUJがトゥン マハティールの東方政策に重要な役割を果たすと信じています。」


マハティール博士は受諾スピーチで、次のように述べています。


「私は単にリーダーとしての役割を果たしただけです。機会と権限を与えられれば、どんなリーダーでも私のやったことをやるでしょう。マレーシアは貧しい農業国でしたが、雇用を増やす必要から、それに役立つインフラを創造しなければなりませんでした。


農業国を工業国へ転換する、非通常と看做されることをやってきたことと、リーダーの役割を果たしていることを認識してもらっていることに感謝します。」


Unquote


日本とマレーシアの関係は、マレー連邦としてイギリスから独立して以来なので、1957年からということになるでしょうか。イギリスの植民地だったマレー半島から日本がイギリスを完全に追い出したのは1942年でしたが、1945年に日本が撤退してから、イギリスがまた戻ってきました。その後、イギリスと交渉して独立を果たしたのが1957年で、そこから日本との関係がスタートします。


マハティールが首相になったのは1981年ですが、それ以前から日本との関係は親密でした。私の出身会社でも関係は濃密で、マレーシアに駐在していた、食品関係、化学品関係の責任者2人が、民間人としては最高位のタンスリの称号を、当時首相だったマハティールの推挙で授与されており、化学品関係のSさんの闘病中には自宅までお見舞いに来られたそうです。


名誉博士号の授与式にわざわざ出席されたことは、本当にありがたいことだと思います。

×

非ログインユーザーとして返信する