マレーシアの公衆トイレが汚い
マハティール博士が、日本の市民精神を賞賛している記事を紹介します。記事原文は次のURLを参照してください。https://www.thestar.com.my/news/nation/2019/08/13/dr-m-raises-a-stink-over-state-of-public-toilets#ZcQcpIx0rk4FYEO6.99
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“マレーシア国内の公衆トイレの状態に首相が苦言”
トゥン マハティールは8月13日に社会教育を始めるにあたり、次のように語っています。なお、”社会教育”は6月に再スタートし、マレー語、英語、イスラム教育、倫理、歴史が教えられます。
「私はよく公衆トイレを見ているが、しばしば悪臭がし、清潔ではないと思う。非常に恥ずかしい。これは我々の態度の反映だ。恥ずかしいと思うべきだが、誰が何をやったかはわかないので、それでいいと思ってしまう。
これは心の中の市民感覚の欠如を示して居る。
私の日本文化への憧憬はよく知られているが、日本人の高度の清潔感と、子供たちが幼いときから環境保全を教えられていることには感銘を受けた。
ゴミの山はたくさんだし、落書きは目障りだ。KLの3百万人が無造作にタバコの吸殻を捨てれば、時をおかず、吸殻の山ができる。
社会教育は、子供時代にいい価値観と、よき市民にいかになるかを包含しているので重要だ。
社会教育が、すべての人に対して、責任感のある、心遣いのある、思慮深い人間になる個人と社会を形成するすることを願っている。
人々が市民感覚を持てば、マレーシアは進歩し、クリーンになり、世界から尊敬されることになるだろう。」
Unquote
過去を振り返ると、日本の清潔度は昭和30年あたりまでは決してほめられたものではなかったと思います。東京の外堀にしても、四谷から市谷あたりまでは、魚が住める状態でまだ、ましでしたが、その先の飯田橋、水道橋、御茶ノ水辺りの神田川はゴミが浮いて悪臭がしていましたし、さらにその先の内神田、外神田辺りも同じような状況でした。
その後、行政が率先してクリーン化を進め、神田川に鯉を放流してクリーン度が上がってきたことがニュースになったりもしました。
衣食住の基本的な欲求が満たされた後に、社会基盤整備などの問題が出てくるのでしょう。その意味では、マレーシアはまだまだ発展段階ということになるのでしょう。