地域で異なる自動車税

マレーシアの自動車税についての話題です。記事原文は次のURLを参照してください。
https://www.thesundaily.my/local/rtd-task-force-to-deal-with-motorists-who-underpay-road-tax-NE1327816


自動車税はどこで登録しても排気量が同じならば、税率は同じだと思っていましたが、そうではなかったようです。



Quote


“低い自動車税の問題についてのタスクフォースを道路運送局(JPJ)が立ち上げ”


国内の4地域に於ける低額自動車税適用地域の登録車からの徴収不足に対抗して、JPJはタスクフォースを立ち上げました。


タスクフォースの使命は、サバ、サラワク、ラブアン、ランカウイで登録した車の所有者が、低い税率で払いながら、この4地域よりも税率が高い半島で車を使っているという問題に対応するメカニズムを作り上げることです。これらの州、および島の自動車税は、半島と比べ、かなり低くなっているのです。


JPJによると、交通省による内部監査で、1月から8月までの記録では、このような偽装による税金の徴収漏れは50百万リンギを超えることが分かりました。また、この4地域に於ける自動車税の更新取引の50%超が州外、島外で使われている車であることが判明しています。


JPJはこの事態を深刻な問題だと受け止めており、このような偽装を終わらせ、税の徴収を確保するため努力したいと語っています。


一方で、9月1日に、4地域に於けるPOSでの更新手続きをストップし、JPJ事務所でのみ更新手続きを行う旨発表していましたが、JPJは先に発表された決定を覆し、この4地域での自動車税の更新は、全ての車両タイプとエンジン容量に関わらず、4地域のJPJ事務所、POSを含めた指名されたエージェントで現在更新可能とのことです。


交通相が介入し、遠隔地の住民には不便だとして、先の通知の見直しを発表したものです。


4地域で登録された車が使用のために半島に持ち込まれ、2州と2島でエージェントまたは知り合いが更新手続きをしています。


Unquote


車の登録地と使用地に乖離があっても制度上は問題がない法体系となっているようです。税率の低い地域で登録して、実際には他の地域で使用しようと考える人は必ず出てきます。法の抜け穴が存在するわけですが、よく検証もされない、ずさんな法体系となっているかの例でもあります。朝令暮改が頻発するはずです。


ラブアン島とランカウイ島は税特区なので、自動車税が安いのは理由があると考えられますが、サバ、サラワクの両州は所得が低いからという理由なのでしょうか?


サラワク州にはビンツルに石油精製プラントがあり、公共事業も盛んに実施されていますが、収入の多くは観光収入ぐらいしかないようにも見えました。

×

非ログインユーザーとして返信する