道教信者のお祭り

道教の信者による、九帝神祭が9月29日の日曜日から9日間に渡って行われます。これについて、その概要を紹介します。記事原文はhttps://www.thesundaily.my/local/devotees-take-part-in-various-rituals-during-nine-emperor-gods-festival-EM1439897
を参照してください。


中国南部、特に福建省あたりから始まったとされる道教は、マレーシア、タイ、シンガポールにも伝播しています。老子が開祖とされる道教ですが、老子が実在の人物かどうかは論争の中にあり、明確にはなっていません。いろいろな宗教の教義が取り込まれて、道教というものが形成され、道教というものは一つではありません。道教の信者数は世界で30百万人いるとされています。


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“九帝神祭に信者は様々な儀式に参加します”


日曜日から始まった9日間に渡る九帝神祭は、カラフルです。国中の多くの道教寺院に、信者が、九帝神から将来の祝福を受けようと、既に鈴なりになっています。


中国の民間伝承や道教の教えによれば、これらの神々は星たちの動きを支配し、生と死を決する、高位の星です。


九日間、信者は身を清めるため、肉を控えます。


より思い切った信者は、例えば、はしごに乗った歩行、暑い油の中に手を浸す、燃える残り火の上を歩くなどの極限のそして危険でさえある儀式を行います。


9日間で1万人の来訪者を予想している、レン エン ティアン九帝神寺院では、


「ベジタリアンの朝食、昼食、夕食をすべての人に用意されています。様々な行事が計画されており、誰でも参加できます。最初の挑戦は、はしごを歩くことです。我が寺院はマレーシアで最も高いはしごで有名です。はしごは108段あり、信者は毎夜挑戦できます。陰暦の9月8日に当たる10月6日に、信者は熱い油の中に手を入れて、挑戦する機会があります。


最後に火がついた石炭の上を歩く儀式があります。石炭に火が点けられ、人々は精神的ガイドに導かれ、燃えている残り火の上を歩きます。これは祭りの最終日の10月9日に実施されます。」と語っています。


ジンジャン サウス ベイ ティアン寺院では、今年は去年とは違ったやり方で行うと、次のように語っています。


「今年は、山車を使い、数ヶ所を移動して、信者は将来の変化を祈ることが出来ます。我々の山車はKLの寺院の中で、最も美しいと知られています。10月3日からスタートします。


毎年同じだと、信者は飽きてしまいます。


将来の改善を求める信者たちの儀式は、彼らの祝福を求めてトランスする、タイから来る霊媒が特徴です。儀式は今週金曜日から日曜日の予定です。」


Unquote


火のついた残り火の上を歩くという儀式は、日本でも行われていて、源流が同じなのかもしれません。
マレーシアにいると、日本では味わえない、マイナーな宗教儀式に接することが出来るのもいい経験になるのではないでしょうか。


思い出してみると、KLにいたときに、チャイナタウンの近くに関帝廟という寺院があり、たまたま入ったところ、無料で食事を提供されたことがありました。これも道教寺院だったかもしれません。

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