GST再導入の研究

マレーシアの消費税であるGSTは2015年に導入されされましたが、2018年に政権が変わり廃止されました。しかしGSTが廃止されてもSSTに形をかえ、消費者の負担はあまり変わっていない様に見えます。


GSTが導入される前はSSTが導入されていたので、昔に戻ったというだけかもしれません。


ここで更に、GSTに再度戻り、税率を3%にしようという案が出ていますが、来年度の予算には反映しないことは確定しています。しかし研究はしてみようという方向性は出ています。これに関する記事の概略を紹介します。記事原文は次のURLを参照してください。
https://www.thesundaily.my/local/study-to-reintroduce-gst-depends-on-the-people-s-wish-minister-YC1444155


Quote
“GST再導入の検討は人々の声次第”


国際通商産業省の副大臣は次のように述べています。


「GST再導入を検討することは、政府がGSTに戻ることを意味するのではなく、人々がどう考えているか次第だ。


みんなは、首相が言っている内容を理解する必要がある。首相は、エコノミストがGSTを学ぶ必要があるのではないかという意見を述べたのに対して、‘人々がGSTの再導入を望むならば、研究することになる。人々が望まないならば、その声に応え、GSTを再導入することは無い。’と言っています。首相はGSTに戻ることを呼びかけているのではなく、その考えを述べただけです。彼の考えは人々の声を評価するという事です。


今週始めに、マレーシア経済調査機関(MIER)の総裁が’2020年の予算で、より低いレートの3%でGSTを戻すべき’と発表していますが、これはMIERの2020年予算に対する要望項目の一つです。」


Unquote


民主政治と衆愚政治は紙一重の違いしかないことが実感されます。GSTとSSTがどう違うのか、民衆一般に理解があるのでしょうか?このように書いてしまうと批判がでそうですが、経済政策は専門家が決定し、それを一般人が分かるようによく説明するべきではないかと考えます。民衆の意見を聞いていては適切な政治は出来ません。それでも、選挙があるので、迎合しなければならないというのが民主主義の最大の欠陥です。

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