西武がTRXに出店

マレーシアにある“そごう”はKLのTAR(トゥンク アブドラ ラーマン)通りにあり、日本のそごう西武とは資本関係はなく、名義使用料を日本のそごう西武に支払っているだけの関係ですが、2021年後半に、金融センターとして開発中のTRX(トゥン ラザック エクスチェンジ)ビルに西武百貨店を出店すると発表しました。


日本のそごう西武は、現在、セブン アンド アイの傘下にあり、そごう、西武ともそれぞれそごう、西武の名前で商売を続けていて、以前の特徴をそれぞれ引き継いでいます。


有楽町にあったそごうは既に閉店し、東京近辺にあるのは大宮、横浜、ぐらいでしょうか。横浜のそごうは、横浜駅から地下道経由で行ける地の利があり、日本にいるときはよく行きますが、デパ地下は結構にぎわっています。横浜駅から地下道経由で行ける地の利があります。


西武の方は、ポロなどのファッションブランドのイメージが強い百貨店でしたが、百貨店という業種自体が時代に合わなくなっており、そごうとの合併で事業を継続するしかなかったという経緯をたどっています。


百貨店業界では、嘗てはライバルだった三越と伊勢丹が合併し、三越伊勢丹として、事業を続けています。新宿通りをはさんで、新宿三丁目の角に伊勢丹、そのはす向かいに三越があり、伊勢丹のメイン銀行が嘗ての三菱銀行、三越のメイン銀行が嘗ての三井銀行でしたが、伊勢丹の隣に三井銀行があり、三越の隣に三菱銀行があって、たすきがけとなる位置関係で、はたから見ると面白い位置関係でした。しかし、三越新宿店は今はもうありません。


「よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しく留まりたるためしなし。あるは大家滅びて、小家となる。云々」


横道に外れましたが、KLのそごうはイメージとして先端を走るブランド店というイメージから遠く、そのため西武という名称を使うことにしたのでしょう。


TRXに出店する西武は、売り場面積23,793平米で、世界の有名ブランドを中心に400から500ブランドを誘致するということです。そのうち100ブランドはマレーシア初上陸となるようです。


西武の海外展開としては嘗てジャカルタで営業していましたが、閉店し、パサラヤという百貨店に変わっています。

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