異教徒のクリスマス
12月25日はクリスマスで、イスラム教を国教としているマレーシアでもパブリック ホリデーとなっています。クリスティアンのクリスマスに限らず、仏教徒の行事である釈迦の誕生日(ウィサック デー)も、ヒンズー教の行事であるディーパバリやタイプーサムもパブリック ホリデーになっていることからも、マレーシアは他の宗教に寛容であることがわかります。
同化して一緒に祝うということはさすがにありませんが、ただ傍観しているというスタンスで、それらの意味について深く追求するということはありません。
ここで、クリスマスを過ごす多信教家族の様子を紹介します。記事の原文は次のURLを参照してください。https://www.thestar.com.my/news/nation/2019/12/25/celebrating-regardless-of-religious-beliefs
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“宗教が違っても家族で一緒に祝う”
異なる宗教を信じる一つの家族が集まってクリスマスを祝うのはサバ州の人々にとって、珍しいことではありません。
引退した元消防士(70歳)の家はキリスト教信者ですが、4人の子供(うち2人はイスラムに改宗)が家族とともに両親とクリスマスを祝うためにマレー半島から帰京してきました。
「宗教が違っても、家族の絆には影響ありません。2人の子供はムスリムですが、異なる宗教なのに、クリスマス ツリーを立てるのを帰京して手伝ってくれます。
親類が祝いに参加するので、料理も手伝ってくれます。掃除をし、家中を飾るのを手伝ってくれます。しかし、一番下の息子はクランバレーにいるのですが、今年は仕事の都合で来ていません。クリスマス以外に、ほとんどの子供たちは家族同伴でハリラヤアイドゥール フィトゥリも一緒に祝います。宗教が違っても全く問題はありません。」と父親は語っています。
34歳のムスリムの2番目の娘は、「クリスマスを毎年祝うのを楽しみにしています。両親とクリスマスを祝えることに感謝しています。たとえ宗教が違っても、両親と、兄弟とクリスマスを毎年過ごせるのは本当に楽しみです。」
父親はさらに語っています。「サバ州ではクリスマス イブを追加の休日にしたことに感謝しており、キナバル山麓の当地に家族が戻ってこれるようになった。」
Unquote
ムスリムというと、異教徒に対しては排他的なイメージがありますが、中にはそうではない人たちもいるようです。
もともと、宗教には寛大な日本人ですが、本来はクリスチァンの行事であるクリスマスといい、最近のハロウィンといい、表面だけを取り入れてバカ騒ぎしますが、騒ぐための言い訳が必要というだけのことではないでしょうか?そのうち、イースターも取り入れるようになるかもしれません。