ガソリン価格のシステムが変わる

ガソリンのうちRON95とディーゼルには一律に補助金がついており、消費者は一律に補助金の分だけ安い価格で購入可能でしたが、2020年4月以降は一律の補助金制度を廃止し、補助金を得られる人を特定する制度の導入に切り替える体制が整ったという記事を紹介します。記事の原文は次のURLを参照してください。
https://www.thesundaily.my/local/govt-ready-to-distribute-subsidies-via-the-petrol-subsidy-programme-GB1829923


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“ガソリン補助金プログラムで補助金を分配する準備が政府はできている”


2020年が近づき、国内通商および消費問題省はガソリン補助金プログラム(PSP)の実施の準備ができています。


PSPは、政府が補助金の再配分を実施し、本当に必要な人をターゲットにするという原則であり、低所得の家計負担を軽減する政策です。


同省の官房長官は次のように語っています。「政権の公約に沿って、すなわち、本当に必要としているマレーシア人が補助金を受け取ることを確実にするという気高い目的をもって、的を絞った補助金を分配していきます。


これまでは、補助金は一律に分配され、高級車の利用者、裕福なもの、外国人も補助金を受けてきました。補助金受領者の選別は、JPJの車両所有者データと突き合わせた低所得グループを特定し、B40(下から40%に入る低所得層)のためのPSPは生活補助受給者(BSH)のデータを使いました。


データに基づく政策案により、PSPの資格条件に合致した、2,862,472人を特定できました。11月30日締め切りまでに346、491人が個人データをアップデートしました。役所も480,317人の訴えを受け、2020年4月の最初の補助金支払い前の来年早々に、アピールの状況見直しを行います。


B40グループの幾人かはPSPリストから漏れていたと思います。というのは、彼らはBSHリストにはないからです。そのため、BSHを今まで受け取っていない人々に対して、生活補助を申請するように通達しました。州政府レベルで、B40グループにPSPによる補助金を受けるため、BSHに登録するよう説明会や解説を行ってきました。」


受け取れる補助金はいくらになるのか?
車両所有者のPSP受領額は月30リンギ、二輪車所有者は月12リンギでより高い金額に限定されます。


支払いはどのようになされるのか?
4か月ごとに受領者の銀行口座に支払われます。


PSP受領者の定義は?
PSP受領者はマレーシア半島に住所を持つBSH受領者で、登録された車両と有効な免許証を持っていることが必要です。エンジン容量は、車は1600CC以下、二輪車は150CC以下です。10年以上経過の車両と7年以上経過の二輪車は、既に掲げたエンジン容量にかかわらず、PSPを受け取ることができます。M40(中間所得層)にもPSPを拡大する件に関しては、財務省、内国歳入庁、統計局などの政府部局と話し合い、その必要性について討議します。
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マレーシアには必需品に対して消費者の価格を下げるため、補助金が付けられてきました。誰に対しても一律に補助金の恩恵を与えるのは不合理なので、補助金対象者を絞る方策について、かなり前から検討されてきました。ガソリンの補助金については、生活補助受給者と低所得層の登録者から資格者を特定し、車両所有者と免許証をマッチさせて、4か月ごとに定額の補助金を支払うという方式が2020年4月からスタートするようです。


今後のRON95の価格は補助金なしのマーケット価格になるということになるのでしょう。ただし、全国どこでも価格が同じということは変わらないようです。

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