新疆ウイグル地区への中国の弾圧

新疆ウイグル自治区における、中国によるウイグル人に対する迫害問題について、ここマレーシアでも抗議の声を中国に届けようとする動きが出ています。これに関する記事を紹介します。記事の出どころは中国系のスター紙なので、中国寄りにバイアスがかかっています。記事の原文は次のURLを参照してください。https://www.thestar.com.my/news/nation/2019/12/27/chinese-embassy-invites-malaysians-to-visit-xinjiang-to-counter-039fake-news039-on-uighur-treatment


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“中国大使館はウイグル問題に関するフェークニュースに対抗するためマレーシア人の新疆訪問を招待”


中国大使館はムスリムのウイグル人の扱いについての歪められたレポートのSNSでの氾濫を排除するため、マレーシア人に新疆に招待しました。


中国大使館の報道官は次のように語っています。「特にムスリムのマレーシア人が新疆に来て、自分の目できれいで、平和で、反映している本当の新疆を見てほしい。歪められたレポートや意味のない非難がSNSに溢れているのは残念であり憤慨している。新疆に関する問題は中国の内政問題だ。人権、民族、宗教問題ではなく,反テロリズム、反分断主義、反急進主義の問題だ。中国政府はウイグルの少数民族を含めて、法に従いすべての市民の信教の自由を保護している。」


これに先立ち12月27日に、2人のNGOがこの問題に関するメモを中国大使館に渡そうとしましたが、中国大使館の代表は受け取らず、郵便受けに入れたということです。NGOによると、今回のメモはこの問題に関しての2回目のメモであり、中国政府はムスリムのウイグル人と他の中国の少数民族の宗教の迫害を止め、マレーシア人と国際社会の両方の声を聴いてほしいとのことです。
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新疆ウイグル自治区が中国となったのは、清の時代にさかのぼります。清を引き継いだ中華民国が新疆ウイグル地区を実効支配し、中国共産党が中国本土を征服してから、新疆ウイグル地区は自治区として、中国共産党が実効支配した形になっています。しかし、中華民国(台湾)は中国共産党の支配を認めず、新疆ウイグル地区は中華民国(台湾)領だと主張しています。人口25百万人のうち45%を占めるムスリム ウイグル人は独立を求め、中国共産党に対する抗議行動を続けており、これに対する様々な弾圧が行われているのは事実のようです。中国の顔認証システムによる個人識別が可能になるなど、洗脳のためのキャンプの設営、ウイグル名の禁止、など徹底した取り締まりが行われているようです。


ちなみにウイグル人は近隣のカザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタンなどと人種的に近く、宗教もイスラム教を信奉しているなどこれらの国々と共通性が高く、漢民族との共通性はありません。

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