不動産が売れない

イポーがあるプラ州の不動産に関する話を紹介します。記事の原文は次のURLを参照してください。https://www.thestar.com.my/news/nation/2020/01/22/low-income-likely-reason-for-high-number-of-unsold-properties-in-perak



Quote


“低収入が売れ残り不動産が多い原因かも”


プラ州自治住宅委員会長は、中国正月を祝うオープンハウスで次のように語っています。「家計収入が低いのでプラ州の売れ残り不動産が多い原因かもしれない。州政府はプラ州民が家を買えるように、収入を引き上げるためもっと投資家を引き込もうと努力している。プラ州では、売れ残り不動産の多くは高層ユニットと高価な一戸建て住宅です。住宅需要は高いにもかかわらず、プラ州民はその収入故、買うことができないのです。


プラ州住宅不動産委員会(LPHP)が住宅問題に取り組んでいるのに加え、プラ州にやってくる投資家がもっと雇用を創出しその結果高収入をもたらしてくれると考えています。」


最近のビジネスニュースによると、プラ州の売れ残り住宅件数は5,126ユニットで全国二番目の多さです。1位はジョホールで5,470ユニット、3位はスランゴールで4,872ユニットとなっています。
Unquote


売れ残り住宅は需要予測の誤りに帰結します。見誤りの原因としては、購入力の見誤り、全体の経済予測の見誤りなどがあると思います。


私の住むコンドでも、今までのオーナーがユニットを、米国に住むマレーシア人につい先日売却しました。新オーナーはマレーシアに住む親せきを代理人に立て、家賃の受け取りや、諸問題の解決にあたらせると言っていますが、オーナーではないので自分で判断できないことは、逐次米国に住むオーナーに伺いを立てなければならず、スムースにはいかないことになるかもしれません。オーナーは「イポーに自分の家を持っていて、マレーシアに帰った場合でも、私の住むコンドに住むことはないので、安心して借りてください。」と言っていますが、当方もいつまでマレーシアにいるかわからず、「私も老年なので、いつ日本に帰るかわかりませんよ。」と言っておきました。あまり期待されても困ってしまいます。今までのオーナーは売却できてラッキーでした。


不動産が売れないのは、投下した資産(購入額)の利回りが低いのが原因です。収入が低くても、投下資本の利回りが高ければ、借金してでも購入することになるはずなので、売れ残りは出ないはずです。なぜ利回りが低いのか?究極的には景気が悪いからです。

×

非ログインユーザーとして返信する