連邦直轄領の日

2月1日は連邦直轄領の日としてパブリック ホリデーとなっています。


連邦直轄領の日の意味付けについての記事が寄稿されているので紹介します。記事の原文は次のURLを参照してください。https://www.thesundaily.my/local/many-still-do-not-understand-the-significance-of-federal-territories-professor-FN1953430




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“多くの人は連邦直轄領の日の重要性を分かっていない”


2月1日は連邦直轄領の日として毎年祝われますが、多くの人は、何故KL,ラブアン、プトラジャヤが連邦直轄領となったのか分かっていません。


もともとはスランゴール州の一部だったKLは1974年2月1日に、スランゴール州のスルタンが、KLを連邦の首都にする目的で、連邦政府に引き渡しました。


ラブアンとプトラジャヤはそれぞれ1984年と2001年に連邦直轄領になりました。


これら3地域は、それぞれの地方当局、すなわちKLはKL市、ラブアンはラブアンコーポレーション、プトラジャヤはプトラジャヤ コーポレーションを通して、連邦直轄領省が管轄しています。国の発展の触媒として、3地域のインフラや設備などの整備を含め、様々な開発が連邦直轄領省の下で実施されてきました。


プトラマレーシア大学(UPM)人間生態学部 国家と文明学科の教授は、多くの人は連邦直轄領としてのKL、ラブアン、プトラジャヤの重要性を理解していないとして、次のように述べています。


「これらの3地域が、中央政府に割譲されたとき、さらなる効率的でスムースな発展が意味されていた。半島とサバ、サラワクの間の一体化と経済成長を促すことにもなる。しかし、所属感や連邦直轄領の住民であるというプライドは、第16回目の連邦直轄領の日を迎えてもマレーシア人の中には持っていない人もいる。


KLやプトラジャヤのようにほとんどがよそからの流入者なので、その地は自分の故郷でなないので、偏狭主義の魂は連邦領土の住民にまだ根強い。


しかしながら、学校に上がる前の子供ならば、愛郷心を植え付けることによって、それは変えることができる。連邦直轄領内で生まれ、育った人たちには、自分の住む場所への愛を定着することができる伝統や歴史を。愛郷心を育てるには、国の伝統、歴史を守り保存していくことが必要だ。」


一方、連邦直轄領相は、2020年の連邦直轄領の日に実施される、29のプログラムが、連邦領土の多民族社会での一体化の強化のための重要な推進力となるように願っていると語っています。「一体化のための小さな努力ではありますが、今年のテーマである“わが国土への愛”が進められ、一体化が達成されていると感じることができます。連邦直轄領の住民は自分の住むところのさらなる繁栄と持続可能性を達成しよう。」と同相は呼び掛けました。


Unquote


2月1日はKLなど連邦領土だけが休日です。私がマレーシアに来て2年目となる2008年に連邦直轄領の3地域が休日になりました。ちょうどその日、仕事のかなり重要なアポイントが入っていたのが、休みになって、アポが急にキャンセルになったので、よく覚えています。その前日まで休日になるという話は全くなかったのに、これがマレーシアかという洗礼でした。アブドラ首相の時代です。


KLにしてもラブアン、プトラジャヤにしても、もともと住んでいる人はごく少数で、ほとんどが流入者なので、一体感を持つのは、もう少し時間をかけて実績を積み上げないと、少なくとも3世代は経過しないと故郷という感覚を持つには無理があるように感じます。

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