UTCビル

今では犯罪者となったナジブがマレーシアの首相のころ、UTCの歌とともに、UTCについてよく宣伝していました。UTCとはUrban Transformation Centerの略で、政府機関とともに、民間事業者がテナントとして入居しているビルです。全国にUTCのビルはありますが、ここプラ州にもイポーの中心地にあり、JPJ、郵便局、などの政府機関のほか、野菜、果実、豆腐、卵、小物類などの商店、肉、魚貝類などの市場があります。市場は商品によって区枠されており、商品の性質上でる臭いの影響が少なくなるように考慮されています。生鮮食品などは夜明け前の早朝から営業しています。


UTCは政府が開発主体となってきたプロジェクトで、おそらくイポーではその土地で地べたで販売してきた商店が立ち退きとと引き換えにビルに入居したものと思われます。店はあるけれども営業していないところも多く、場所だけ確保しておこうということだと思います。真剣にまじめに営業している店ももちろんありますが。言葉はマレー語、中国語(広東語?)英語、その他言語が飛び交います。



ここにくると、東京の新橋、烏守口のニュー新橋ビルや新宿西口にある何とか横丁とつい比較してしまいます。ニュー新橋ビルは私が会社に入る前に完成していますが、その前は一面、東京空襲で消失したあとにできた闇市で、その手の筋の方たちが取り仕切っていて、その方たちと有志が集まってビル建設が実施されたようです。ビルの中は、ほかにはない独特のものがあり、今では懐かしい雰囲気がありましたが、耐震性の問題があり、現在、建て替えが検討されているようです。新宿西口の、今では思いで横丁と称される一角も、今ではずいぶん変わりましたが、いまでも、小さい飲み屋街として依然として残っており、戦後の闇市の面影を残している一角です。


寂れているイポーのUTC(廃れていると言っても、買い物に来る人は多く、決して繁栄していないということはいのですが)と依然として生き生きとする感じがする、新橋、新宿の闇市あとは何の関連性もないのですが、政府が主導するものは繁栄しぬくいのではないかと感じます。

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