マレーシア政府はリンギ安の是正を考えている

リンギ安がこのところ続いていますが、これに対してマハティール首相が言及しているので紹介します。記事の原文は次のURLを参照してください。
https://www.thesundaily.my/local/govt-seeking-to-resolve-ringgit-s-depreciation-issue-mahathir-YI1684221



Quote
“マハティール首相:政府はリンギ安問題を解決する方策を探っている”


マハティール首相は、第58回マレーシア ムスリム福祉機構 全国年次会議に出席後、独立したシンクタンクである、エミール リサーチによる国民不安指標が0から1の間の0.77という最悪のレベルになり、生活費が調査に応じたマレーシア人によると0.81で、最も心配事になっていることに対して、次のように語っています。


「マレーシア人の関心が高いリンギ安を解決するため、政府は方策を探す。リンギ安の理由は一部の勢力の平価引き下げが原因だ。以前は米ドルに対して3.8リンギだったが、今は4.2リンギになっている。リンギ安のため、我々が購入するものは高くなっている。」


Unquote


リンギが安くなっている理由は、低金利で、リンギを買おうという人が少なくなっているためであることが主要原因だと思いますが、景気を支えるためには低金利が必要であることはわかります。一方に重点を置けば、他方では副作用が出るという関係にあり、経済のかじ取りは時の政権のさじ加減によるのでなんとも言いようがありません。


リンギ安で輸入物価は高くなりますが、輸出にはいい影響が出ているはずで、一方だけのマイナス面を強調するのはどうかと思います。腐敗した前政権のバラマキがなくなり、財政支出が引き締められていることで、景気が落ち込み、経済へのマイナス面が出ているとも考えられます。


しかしリンギ安はマレーシア人にとって、悪いことばかりではありません。日本人にとっても、プラス面とマイナス面があり、それぞれの局面で最適な行動をとって対処すればいいだけのことです。

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