3月2日(月)に臨時議会で首班指名へ

「政府がなくなってしまった。」自国の現状を轅いてマレーシア人が自嘲気味に話します。


汚職と内部対立に明け暮れ、自身の利益を追求する輩ばかりだと評するのは酷でしょうか。


マハティールが暫定首相の指名を受け、各省庁のトップはすべて辞任し、現在はトップ不在の状況になっています。


3月2日(月)に臨時議会が招集され、そこで首班指名が決定されるようです。


現在の議会222名の政党別構成は次のようになっています。


PH(希望連合)
・PKR      39名
・DAP      42名
・AMANAH    11名
合計       92名


マハティール支持派
・PPBM      26名
・WARISAN    9名
・サラワク政党連合 18名
・その他       1名
合計        54名


BN(マレー統一戦線)
UMNO           39名
その他         3名
合計         42名


PAS          18名 (現在BNと連合)


その他          4名
無所属          12名
合計           16名


以上の通り、圧倒的な多数の政党がないので、話し合いによって首班指名を行うということになるか、または話し合いで決着がつかなければ、総選挙を実施する以外ないことになります。総選挙を実施することになれば、各政党が政権を担当する基本政策を一致させて、連合を組んで選挙民に訴えるということになるのですが、先行きは不透明なままです。


マレーシアの政治的混乱で、マレーシアの国債の格付けに引き下げ圧力がかかってきています。現在はS&P、ムーディーズなど各格付け会社とも“安定的”という評価ですが、混乱が長引けば、格付けの引き下げが実施され、為替にも影響が及ぶと考えられます。また経済成長率は4.2%が予想されていますが、この達成にも黄色信号がともる可能性もあります。

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