マラッカで案内板に5つの言語を使用

観光客がよく訪れる歴史の町マラッカの案内標識が多言語で表示されるという記事を紹介します。記事原文は次のURLを参照してください。https://www.thestar.com.my/news/nation/2019/12/01/multi-lingual-signboards-for-melaka-streets#HJJPG0Xq0QjxQY8E.99


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“マラッカの道路の案内板は多言語“


ユネスコ世界文化遺産の道路案内板は、実にマレーシアです。


州政府は、ジョンカー通りを含め、ジャウイ文字を含め多言語で、24の案内板を設置しました。


州政府によると、案内板には5つの言語が使用されているとのことです。マレー語が一番目立つように一番上に使われ、英語、ジャウイ語、中国語、タミール語も使われています。案内板はマレーシアの多民族構成を反映しているとのことです。多言語の表示は州の観光をのばす助けにもなると考えているとのことです。


マラッカ歴史委員会(MBMB)は6,000リンギをかけて11月14日に案内板の設置を完了しました。案内板はとりわけ、トコン通り、トゥン タン ロック通り、ハン ジュバッ通り、カンプン クリ通りにも設置されているとのことです。
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小さな標識に5つの言語を使って表示するというのは実用的なのでしょうか?よほど目がいい人以外は小さすぎて、ハズキルーペでも使わない限り、一瞬では読み取れないのではないかと思います。国の言語であるマレー語と英語だけで十分なのではないかと思いますが。アリバイ証明みたいに国を構成するすべての民族の言語を表示する考え方は、苦情が出た時の言い逃れを準備しているとしか思えません。


日本の標識でも、日本語は当然として、英語、最近は中国語、朝鮮語も表示されるようになって、ここは日本?という感覚に陥ります。英語は容認できるにしても、中国語と朝鮮語は気分が悪くなるのでやめてもらいたいものです。

マレーシア政府はリンギ安の是正を考えている

リンギ安がこのところ続いていますが、これに対してマハティール首相が言及しているので紹介します。記事の原文は次のURLを参照してください。
https://www.thesundaily.my/local/govt-seeking-to-resolve-ringgit-s-depreciation-issue-mahathir-YI1684221



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“マハティール首相:政府はリンギ安問題を解決する方策を探っている”


マハティール首相は、第58回マレーシア ムスリム福祉機構 全国年次会議に出席後、独立したシンクタンクである、エミール リサーチによる国民不安指標が0から1の間の0.77という最悪のレベルになり、生活費が調査に応じたマレーシア人によると0.81で、最も心配事になっていることに対して、次のように語っています。


「マレーシア人の関心が高いリンギ安を解決するため、政府は方策を探す。リンギ安の理由は一部の勢力の平価引き下げが原因だ。以前は米ドルに対して3.8リンギだったが、今は4.2リンギになっている。リンギ安のため、我々が購入するものは高くなっている。」


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リンギが安くなっている理由は、低金利で、リンギを買おうという人が少なくなっているためであることが主要原因だと思いますが、景気を支えるためには低金利が必要であることはわかります。一方に重点を置けば、他方では副作用が出るという関係にあり、経済のかじ取りは時の政権のさじ加減によるのでなんとも言いようがありません。


リンギ安で輸入物価は高くなりますが、輸出にはいい影響が出ているはずで、一方だけのマイナス面を強調するのはどうかと思います。腐敗した前政権のバラマキがなくなり、財政支出が引き締められていることで、景気が落ち込み、経済へのマイナス面が出ているとも考えられます。


しかしリンギ安はマレーシア人にとって、悪いことばかりではありません。日本人にとっても、プラス面とマイナス面があり、それぞれの局面で最適な行動をとって対処すればいいだけのことです。

来年からガソリン価格が徐々に上がる

マレーシアのガソリンの95%を占めるRON95、いわゆるレギュラーのガソリン価格は、補助金が使われているので、このところリッターあたり2.08リンギになっていますが、来年から少しづつ上がりそうです。この記事の原文は次のURLを参照してください。https://www.thestar.com.my/news/nation/2019/11/28/minimal-hike-in-ron95-till-it-meets-market-price#oLP3bYd11GXEPt4d.99




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“市場価格に達するまでRON95の価格を少しづつ上げていく”


国内通商・消費問題省の副大臣は「来年、目標補助金プログラムが一旦始まったら、RON95の価格を市場価格に達するまで、毎週1センか2セン上げていく。スキームがスタートした時に、生活費を抑えるように、ガソリン価格は変動制にする。サバとサラワクはリッター2.08リンギを維持する。」と語っています。


22億リンギのガソリン目標補助金プログラムは800万をこえる自動車ユーザーに恩恵を与えると見込まれています。
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安いガソリン価格はマレーシアの物価安の象徴です。日本ではハイオクがRON100といわれていますが、リッター145円ほどなのに対して、マレーシアではRON95がリッター53円ほどなので、その安さは比較になりません。マレーシアで販売されているガソリンの種類としては、現在はRON97とRON95の2種類ですが、7、8年前まではRON97を超える超ハイオク、さらにRON95を下回るRON92という油種も売られていました。現在はRON95とRON97の2種類になっています。それもRON97は5%しか売れていないようです。


マレーシアにいると、ガソリンの安さのため、じゃぶじゃぶ使っても、まったく意に介さないようになります。市場価格になったとしても、税金がない分、ガソリンの安さは変わらないでしょう。

味の素(マレーシア)に対する抗議

味の素(マレーシア)で動物愛護の賛同者が、動物実験中止を訴える抗議活動を実施しましたので、それを紹介します。その背景ははっきりとはわかりませんが、日本に敵対する朝鮮人、中国人が背後にいることも十分考えられます。記事の原文は次のURLを参照してください。https://www.thesundaily.my/local/peta-stages-protest-outside-ajinomoto-berhad-office-updated-KE1677941


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“動物愛護者(PETA)が味の素(マレーシア)の事務所の外で、抗議”


動物愛護者が調味料メーカーの味の素(マレーシア)の事務所に集まり、食品テストに動物を使っているとされることに対して、抗議しました。動物愛護協会(PETA)によって組織された、ネズミの衣装を着たボランティアが“味の素:動物実験を止めろ”という看板がかけられた金網の檻に閉じ込められていました。抗議活動は1時間続きました。


抗議活動を仕切ったPETAのメンバーによると、今回の抗議活動は2番目だということです。


この人物のほか、3人の地元とフィリピンからのボランティアが抗議活動に参加しました。


PETAは「最初の抗議活動は11月1日に東京の本社で実施し、そこのスタッフの多くは動物に対する残虐行為が社内で行われていることを知らないので、チラシを配りました。味の素はEメールで回答してきましたが、動物実験を止めるとは言いませんでした。我々は抗議を続けます。動物実験を止めるまで、味の素の事務所があるところで、抗議を続けていきます。製品は人間が摂取しても完全に安全なので、動物実験は全く不要です。犬を切り裂いたり、ネズミを餓死させたり、電気ショックを与えるのはゾッとするし、無駄なことです。人間の健康に恩恵はありません。」と語っています。PETAは味の素を訪問し、残忍な動物実験を止めるという動きに加わるように呼びかけました。


味の素の反応は「当地のPETAによって組織された抗議は了解したが、国内で製品に動物実験は行っていない。」と否定しました。さらに、日本の食品バイオ技術の多国籍企業は社会的責任を約束しており、世界中の他の工場は、国際ルールと規制を順守していると付け加えました。「味の素(マレーシア)は、動物実験はやっていないし、PETAが言うような動物実験や行為にコメントする立場にはない。味の素が実施している動物実験は、日本の動物保護管理法を含め、国際科学、倫理規則に準拠しています。会社は動物の福祉へのかかわりに基づいていつも行動しています。」と味の素の当地担当者は語っています。


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企業に対するいわれのない抗議にどのように防御するかが問題になります。直接的な被害があれば、その損害に対して損害賠償を要求することもできそうですが、イメージの低下という立証しがたい損害に対しては、なかなか対応が困難そうです。

マラヤ大学の順位が上がった

議会でマレーシアの大学の世界におけるポジションについて質問を受けた教育相の見解を紹介します。記事の原文は次のURLを参照してください。
https://www.thesundaily.my/local/um-climbs-to-13th-spot-in-qs-asia-university-ranking-2020-JF1667209


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“世界の大学ランキング(2020年)でマラヤ大学はアジアで13位に上がった“


教育相は議会で、マレーシアの大学の現状につき質問を受け、「マラヤ大学はQS大学ランキングで、成功裏のうちに、前年の24位から13位に上昇した。マレーシア工業大学も158位から119位にランクされ、パハン マレーシア大学(UMP)も290位から134位に上がった。これは2018年6月以来採ってきた全体的施策の結果であるが、わが省は大学のランキングは専門課題によって価値づけられるべきだという意見を持っている。


例えば、マラヤ大学はUS NEWS 世界レポートでは技術分野で世界の15位にランクされている。


昨年12月末現在で、国内に20の公立大学と452の私立大学がありますが、それぞれ552,702人、576,982人の学生がいる。我々は整合性をないがしろにして順位にだけ焦点を当ててはいない。世界で競争でき、社会問題を解決でき、同時に社会変革の触媒となる知識人と起業家を生み出す公立大学を持ちたいと願っている。」
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QS大学ランキングというのは、大学を評価する物差しの一つであり、絶対的なものではありません。さらにこのマレーシアの大学の順位はアジアの中での順位であって、世界ではマラヤ大学の順位は70位です。


日本の大学はどうなっているかについては、東大が22位、京都大学が33位、東工大が58位で、残念ながら世界ではほとんど圏外という状況です。入試に傾注しすぎて、大学に入ってからは勉強しないといわれて久しいのですが、私も含めて残念なことです。