弱小小売店の岐路

オンラインショッピングの登場以来、朝市やナイトマで営業する弱小業者の売り上げは減り続けています。これらの業者の声を紹介します。記事の原文は次のURLを参照してください。https://www.thesundaily.my/local/petty-traders-experience-sharp-drop-in-business-due-to-online-shopping-trend-GX1880109



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”オンライン ショッピングの登場で弱小業者は急激な落ち込みを体験“


デジタルカメラが以前のフィルムを駄目にし、音楽のダウンロードはレコード屋CDをごみの山にしました。


技術が周囲を変えたように、オンライン ショッピングがゆっくりと、しかし確実に弱小業者の商売を奪っています。


より多くの人、特に若者は、Tシャツから装飾品まですべてのものを、パサマラの“アンクル”や“パク チィック”などの店ではなく、Shopee, Lazadaや Zaloraで買っています。
これは、魚やエビからおもちゃ、ヘアバンドまですべてのものが売られている朝市や夜市での販売で生計を立てている人たちに暗い影を投げています。


人口が32百万人のマレーシアには150万の屋台や弱小業者がいて、彼らが朝早くから夜遅くまで露店で運営する小さな事業の周りを彼らの生計が回転しています。


中にはウエット マーケットで新鮮な肉を買う前に押し寄せる人たちに、温かい朝食を提供するため、午前3時か4時から準備のため店を開ける人もいます。なた中には、地元当局の指示に従い、ナイトマで営業する人もいます。夜であれ昼であれ、時間制の店は、香り、におい、景色、値段をめぐる業者とバイヤーの喧騒が混ざり合っています。


ここでは、子供たちは甘いお菓子を買い、その両親は新しい服を探し、主婦は次の日の食事のために必要なものを購入します。一つの魅力は値段です。スーパーマーケットよりも安いです。しかしながら、ナイトマの栄光の日は過去のものです。


小物、衣服、装身具のような非食料品は、以前は中心の商品でしたが、ナイトマの多くの業者にとって、売り上げは落ち込んでいます。


スバン PJナイトマーケット、ホーカー協会長は次のように語り、嘆いています。


「これらの商品はオンラインで買えます。若者がナイトマに来るときはほとんど食べ物が目当てで、その他の物には目をくれません。その結果、ナイトマの業者の収入は不安定になり、一方で市場の需要に追い付こうともがいています。雨の日は店を出すことができないので、これは計算外です。雨の日は売り上げが半分になりますが店は開けます。全く無収入よりは少しでも売れれば、良しとします。機会がある限り、そして簡単に適応できる限りは、生き残れます。」



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弱小販売業者は、元手があまりいらず、参入が容易である分、競争が激しい業界で、収入が限界的であるのはやむを得ない面があります。自転車操業で、体は忙しいが、実入りは少ないという性質があるのは、参入の容易性故、仕方がないとも思われます。


オンライン ショップ、大規模店舗、そして弱小な小売店舗とそれぞれの存在意義を見出して、創意工夫で生き残っていけるのか、あるいは存在意義が見いだせず、市場から撤退していくのか、岐路に差し掛かっているようです。

プトラジャヤ モノレイル建設計画

プトラジャヤにモノレイルを建設する計画があったそうですが、これについて紹介します。記事の原文は次のURLを参照してください。
https://www.thestar.com.my/news/nation/2020/01/09/putrajaya-monorail-system-expected-to-be-completed-before-2025



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“プトラジャヤのモノレイルは2025年までに完成予定”


連邦領土相によると、プトラジャヤのモノレイルは、サイバージャヤ、バンギ、カジャンへの拡張し、2025年までに完成するとのことです。


同相は次のように語っています。


「このプロジェクトはプトラジャヤの輸送システムをグレードアップし、行政センターへもっと訪問者を呼び込むという政府の主要な焦点の一つです。


25年経過し、プトラジャヤで未完成のプロジェクトの一つはモノレイルであり、橋、トンネルが宙ぶらりんになっていることを含め、プロジェクトの復活に焦点を当てています。


交通省との議論に従い、新線を含めることが決定されました。


プトラジャヤ地域に関し、我々は元の計画に固執しているが、カジャン、バンギ、サイバージャヤに接続し、東海岸鉄道(ECRL)、大量高速輸送(MRT)システム、KL-シンガポール高速鉄道(HSR)と統合されることになる。スランゴール州政府の管轄になるサイバージャヤ、カジャン、バンギにプロジェクトは拡張されるので、交通省が提案依頼(RFP)することを含めたモノレイル建設プロジェクトの開始を取り仕切ることになります。」


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プトラジャヤは行政機構のほとんどが移転している作られた行政都市で、ピンクモスク以外は、取り立てて観光するようなところはありません。バスの便はあることはありますが、車がないと移動することは不便な街です。


モノレイルで移動の利便性を確保するという趣旨は分かりますが、果たして採算ベースに乗るだけの乗客があるのか、疑問は残ります。

クランバレーでのグラブの二輪車配車サービス

配車サービスのグラブの事業多角については、既に紹介していますが、新たに試験的に二輪車による配車サービスを始めるというニュースを紹介します。記事原文は次のURLを参照してください。https://www.thesundaily.my/local/grab-launches-grabbike-pilot-in-klang-valley-XM1871347



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“グラブが試験的に二輪車による配車サービスを開始 ”


スマホによる配車サービスを行っているグラブが、試験的に6か月間にわたる配車サービスをクランバレーで導入します。


インドネシア、ベトナム、タイでの成功に続き、グラブは地域の知識、専門性、経験を活かし、マレーシアで二輪車の配車サービスのための安全標準を高め、ベストのサービスの枠組みを開発します。これは政府の、着想の実証プログラムの一つでもあるということです。


このサービスは、クランバレーの特定の場所でのみ利用可能で、その目的は地元での実施可能性と文化的な適合を評価するためです。


グラブの責任者は次のように語っています。


「地域の専門家の助けで、地域中から国内のサービス強化まで、厳格な標準と教育を採用します。安全が最優先です。グラブの運転者が安全訓練と実施評価に参加するだけでなく、すべてのグラブの二輪車は運転手と乗客のヘルメットを備え、ドライバーは反射ジャケットを装着します。グラブのすべての乗車には運転手と乗客の個人事故保険が付保されています。


クランバレーにおいて、乗客の現在の場所から半径10km以内の移動にグラブを使うことができます。運転手は運転安全訓練と実施評価を完了したものだけによって、サービスは実施されます。運転手と乗客、双方の安全のため、午後9時から午前2時の間は現金の予約はできません。


乗客の自撮り写真、安全センター、運転手安全ツールキットといったグラブが今まで開発した技術的安全手段を、グラブ バイク サービスにも適用します。二輪車の配車サービス、グラブ フード、グラブ エクスプレス、グラブ マートなどの土台の上に、二輪車による配車サービスとデリバリーサービスのための安全のバーを引き上げるための手段と道具を開発することを目指しています。安全における現在の技術と経験を強化し、グラブは契約運転手とデリバリー パートナーおよび教える側のための総合的教育訓練へのガイドを開発することを目標にしています。」


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こういうニュースを見ると、スマホの普及により、産業構造が変化しつつあるのをひしひしと感じます。いいのか悪いのかはわかりませんが、一つの事業が世界的規模で組織化されようとしています。


この問題については時間をかけた詳しい分析が必要ですが、残念ながらそれをやり遂げる気力がありません。

ネット詐欺の一例

ネットを使った詐欺はよくある話ですが、その一つを紹介します。記事原文は次のURLを参照してください。https://www.thesundaily.my/local/cyber-sweetheart-paupers-retired-businessman-XL1863404




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“ネットの恋人が引退した実業家を無一文に”


ネット上の若き恋人は、引退した実業家の心を盗んだだけでなく、1年以内の関係で、彼の退職基金と銀行預金を空にしました。被害者がネットの恋人詐欺と分かったのは、無一文になり、食費にも事欠くようになった後でした。


彼の娘と義理の息子がこの事件を公にし、このような詐欺の注意喚起のため、政党支部に助けを求めました。


昨年の4月に、後日被害者となった男性はフェースブックで加害者となる女性と知り合いました。彼女はシンガポール人で、米国で働いているとのことでした。


昨年5月に、700百万の屋敷を残して父親が急逝し、お礼はするので相続税の支払いを助けてほしいと言いました。


男性は罠にはまり、自分の退職基金から1,165,793から、また銀行預金から20万リンギを7か月の間に、彼女が指定した9つの銀行勘定に送金しました。


被害者の娘によると、被害者はオンラインの会話を秘密にしており、ちょっと前に両親を訪問した時、父親の振る舞いがおかしかった、とのことでした。彼女の母親が、退職基金と銀行預金がゼロになっているのを気づき、詐欺に気づいたとのことです。


娘によると、銀行は昨年8月末から12月15日の間、7回にわたり、毎回10万リンギを超える送金を許してきたのは、銀行にも過失があると思っているとのことです。正義を求めて、警察とバンク ネガラに届けるため、証拠と情報を集めている、とのことです。


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おいしい餌に誘われて、まんまと騙されたというお話でした。700百万ドルの屋敷という甘い餌に目がくらんだということでしょうか?


ここから先は想像ですが、相続税を払った後に不動産は売却するので、立て替えられた相続税相当分は倍返しするなどという甘言に釣られてしまったのかもしれません。


大体欲の皮が突っ張っている人は、目がくらんで騙されやすいということになるのではないでしょうか。

ザムザム水

ザムザムの泉というムスリムの間で聖水とされる水を騙った商売について紹介します。


ザムザムの泉とは、サウジアラビアのマッカ マスジット ハラムにある泉で、巡礼に来たムスリムが儀式の後、飲むとされていて、個人的に持ち出すことは自由で、現地では販売されているものの、業として持ち出すことは許されていません。そのザムザムの水がマレーシアで、ボトルで販売されていることについて、保健省はこれは偽物なので買わないようにと呼び掛けています。この記事の原文は次のURLを参照してください。
https://www.thesundaily.my/local/do-not-buy-zamzam-water-locally-moh-EN1861633
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“保健省:国内のザムザムの水は買わないで“


保健省は「国内で売られている“ザムザムの水”のラベルが付いた水は偽物かもしれないので、買わないように」と呼び掛けています。


同省総部長は声明で次のように発表しています。


「ザムザム水はミネラル ウオーターに分類され、食品規制法1985の360Aに従うことになっている。輸入されたミネラル ウオーターの水源は輸出国の地質水資源局の認可に基づいた、保健省のライセンスが必要です。サウジアラビヤ政府は、ザムザム水は取引できないので、そのような認可は出していません。だから、販売業者や会社でライセンスを持っているものはいません。


わが省は食品安全品質局において絶えずボトル ウオーターや無認可のミネラル ウオーターの販売のルール強化を行っています。2012年以来、実施されてきた取り締まりで、77,358.3リンギのザムザム 水が押収されてきました。無認可のボトル飲料水やミネラル ウオーターを販売して有罪になれば、食品規制法1985のもとで、最高1万リンギの罰金または最高2年の収監が科せられます。ザムザム水とラベルがついたどんな情報でも近くの保健所、州の保険事務所、またはhttp://moh.spab.gov.myまたは公式フェースブックであるBKKMにコンタクトしてください。」


一方、カンガールでは保健省のルールに言及して、「ムスリム企業は簡単に金稼ぎをするのに宗教を利用するな。」と呼び掛けています。


「政府は自分の製品の売り上げを伸ばすため宗教を騙るものを取り締まることができる。消費者を騙すことになるので、ただの水をザムザム水と言ったりして、宗教を利用してはいけない。イスラム開発局(JAKIM)と州のイスラム教マレー伝統委員会(MAIPs)は以前ザムザム水のような製品を販促するため“イスラム”を使用するのを禁止していました。サウジアラビア政府は無償で提供しているので、これを売ることはできない。しかし中には利益を得るため、本当のザムザムを水消費者に渡していない。」



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ザムザムの泉の発見には、イスラムの伝説が伝えられていますが、本稿はそれを伝えるのが趣旨ではないので、割愛します。


宗教を利用して金稼ぎをする輩がいることを伝えるのが趣旨です。