マレーシアの養殖エビ

マレーシア産のエビは安全なのか?という疑問はあると思いますが、この疑問に対して不安を払拭するコメントがマレーシア政府から出ていますので、紹介します。なお原文は次のURLを参照してください。https://www.thestar.com.my/news/nation/2020/01/05/shrimp-in-malaysia-safe-for-consumption-says-deputy-minister




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“マレーシアのエビは食べて安全”


マレーシアのエビの養殖池で抗生物質が使われているという報道がありましたが、政府は地元で売られているエビは食べても安全だと保証しました。


農業および農業ベース産業省の副大臣は、クアラ ランガットのエビの養殖池を見て、次のように語っています。「漁業局は国中のすべてのエビの養殖池を厳しく観察するシステムを持っている。国内で産出されたエビは安全です。マレーシアの食の安全と輸出の品質を守るため、通常チェックと取り締まりを行っている。


漁業局に、リストに挙げられた会社のさらなるチェックを、問題解決のためお願いしたい。」


報道によると、抗生物質で汚染された養殖エビが、まだウエット マーケットにあるかもしれないということです。報道はさらに、多くのマレーシアのエビの輸出業者は、44のエビの輸出サンプルに、ニトロフランとクロラムフェニコルという2種類の抗生物質が発見され、2009年から2018年の間、米国食品薬品安全局の監視対象になっていました。


同副大臣はさらに次のように語っています。「ほとんどの養殖業者は10年前に抗生物質の使用を取りやめ、輸出ができるようにプロバイオティクスに転換しています。養殖池を訪問した際に、池の環境保全のため 水処理に酵素を使っているのを見ています。わがエビ産業が、新しい技術を使い食の安全と寝室確保のための新しい方法を取り入れているのを誇りに思っています。養殖エビもおいしいです。」





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エビは、大きなところではイセエビ風の煮つけから、小さいところではサーミー(プロン ミー)まで、中華料理にはなくてはならないもので、よく食べられる食材です。抗生物質の使用から酵素の使用に転換し、安全性を高めているということですが、政府の発表を鵜吞みにできるほど、信頼性を持てますでしょうか?

二輪車による乗客輸送サービス

正式な法制化はまだですが、二輪車による乗客輸送サービスが行われつつあります。車のモバイルを活用した乗客輸送サービスを行っているグラブが二輪車によるサービスを開始したというニュースを紹介します。記事の原文は次のURLを参照してください。https://www.thestar.com.my/news/nation/2020/01/04/grab-kicks-off-bike-hailing-service



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“グラブが二輪車を使った乗客輸送サービスを開始”


KLCC周辺に限定したサービスですが、グラブがモバイルのアプリを利用した、二輪車による乗客輸送サービスを始めました。アプリによると、サービスがカバーする地域はKLCC、ブキット ビンタン、プドゥ、チョーキットです。


基本料金は3.7リンギで追加料金として3kmから5.5kmは0.55リンギ、5.5km超は1リンギがさらに追加されます。サービス料として0.3リンギが追加されます。


二輪車による乗客サービスを行っているデゴ ライド社は新年の日に、プトラジャヤからシャー アラムまでの地域で700人以上の認可された運転手とともに実演を行いました。


去年11月1日に政府は公共交通のつなぎ目を改善するための手段として、二輪車の乗客サービスを認めていくと公告しました。


サービスを行う会社は、システムを評価するための6か月間のパイロットテスト期間を経て、サービス提供が認可されることになっています。一方では、二輪車による乗客サービスの法案が議会を通るのを待っている状態です。



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二輪車による乗客サービスは、メインの輸送手段とはなりえず、あくまでも公共交通機関のつなぎ目の役割を担うにすぎないという“チョイノリ”の位置づけです。3kmまで100円程度、5.5kmまで120円程度という手軽な価格で、車が激しき行きかう中、歩くよりも安全性も高いと思われます。


嘗て、私が駐在していたインドネシアでは、オジェックという二輪車による乗客サービスがそこら中で見られました。乗る前の値段の交渉から始まり、乗ってからも重心のかけ方に注意しなければならないなど、多少のテクニックが必要です。日本人でオジェックに乗った経験のある人はまずいないと思います。なかなかスリルのある経験でした。

KLIA2の入管到着ロビーの拡大

KLIA2の到着ロビーの広さが2倍になったという記事を紹介します。記事の原文は次のURLを参照してください。https://www.thesundaily.my/local/larger-immigration-arrival-hall-at-klia2-to-welcome-visitors-CK1851613



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“訪問者を歓迎するための入管到着ロビーを拡大”


KLIA2に到着する国際便の乗客は入管到着ロビーが嘗ての約2倍の広さになり、広々とした快適な入管到着ロビーを享受できます。


マレーシア空港は声明で次のように発表しています。「刷新された設備はマレーシア訪問年2020にちなんだ、観光客の歓迎に間に合って、新年の3日前にオープンした。


入管とエアアジアの全面的な協力で、クリスマスとスクールホリデーの期間の旅行の超繁忙期に間に合わせ、7週以内という記録で工事を完成させた。


乗客の流れは今はスムースになり、ここの混雑ぶりは過去の話になると期待している。入管の手続きエリアは約1,400平米で、今までは500人に対応できていたが、今はいつでも快適に1,000人に対応できるようになった。カウンターの移動の結果、面積が広くなったので、並ぶ方式は曲がりくねった方式を取り入れ、より秩序だった方式となった。刷新された入管到着ロビーは身障者と小さな子供を連れた家族のための優先レーンの導入で、乗客により寄り添ったものとなった。」



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イミグレを待つ到着した乗客の並び方は、以前は入管カウンターに縦に並ぶ方式で、どの列が一番早いかを予測して、早いと予測された列に並んだものでしたが、突然閉鎖されていたカウンターが開き、並んだ列を乱して、開いたカウンターに殺到して並びなおすというようなことがありました。そのようなことはなくなるということなのでしょうか。


出国の入管は、既に曲がりくねった列方式を採用していたと思いますが、入国も同じ方式になるということなのだと思います。

マハティールの生協感

マハティール首相が沖縄を訪問した時に見た協同組合形式の店舗について、このような方法がマレーシアでも有効なのかどうか疑問を呈していますので、紹介します。記事原文は次のURLを参照してください。https://www.thesundaily.my/local/mahathir-wonders-whether-okinawa-s-cooperative-shop-would-work-in-malaysia-AC1848376




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“マハティール首相:沖縄の協同組合店舗はマレーシアでも有効なのだろうか?”


同首相はフェースブックの自らのブログで、日本の沖縄における村の協同組合店舗がうまくいっていることに言及し、マレーシアでもこのような方式が有効なのかどうかについて疑問を呈しています。


“沖縄は長く細い島で、南北間は100kmある。昔、沖縄の南の人々は北からものを持ってくるのは大変だと分かった。そこで、必要なものをストックしておく店を作ろうと決断した。村民から金を集めて店を作った。店を管理する人を村民から雇用した。北から持ち込まれたものをストックするため、金は村民が出した。村民は必要なものを購入するが、その場では支払いはしない。その代わりに紙に名前と、持って行ったものを記入した。品物や食品が必要な都度、紙に名前を書き店内の板に張り付けていた。月末に紙に書かれた購入した金額を合計し、支払いをした。現金は金庫に保管された。その後、事業がうまくいかなくなり、テーブルと椅子を持ち込み飲み物やコーヒーの販売を始めた。すべての村にはこの共有の村の店舗があったものだった。これは村民によって所有され運営される一種の協同組合でした。今は道路がよくなり二輪車や車があるので必要なものを手に入れるのは楽になったので、ほとんどの店は消滅しています。私が訪問したのは、数少ない残った店の一つでした。沖縄ではうまくいっていました。マレーシアではどうだろうかと思っています。“


これはマハティール首相が協同組合というのは人々のためになるのかという疑問をたびたび提起するうちの一つです。


昨年9月21日にサイバージャヤの協同組合の2万人のメンバーに対して、同首相は「協同組合の活動は生活費の上昇に対処する都市、農村の低所得の家計を助ける大きな役割を担っている。協同組合への貢献は国のGDPという面だけではなく、みんなで繁栄するというビジョンの達成に向かう人々の購買力の増加という面で見なければならない。」と語っています。


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原始的協同組合は、小売店の利益を排除して、利用者が出資し、運営するというスタイルだったのでしょう。小売店の利益が排除されているので、価格はその分だけ下がるということになります。取り扱う商品も、利用者の意思が反映されるので、消費者のためにならない商品は売られないということになります。


対象者が小規模の場合には、この方式が機能すると思われますが、規模が大きくなれば、利用者の個々の意思を反映することは難しくなります。


日本で生協というと、大学の生協、COOPといわれている宅配による生協などが浮かびますが、小売店と併存しつつ、選択肢の一つとして機能していると思います。

政府は観光客を誘致したいようだが・・・

例年通り、マレーシアは今年も観光客を呼び込むキャンペーンビジット マレーシア2020のキャンペーンを開始します。日本人の場合は3か月の観光ビザが与えられるので関係ない話ですが、その一環として、マレーシアへの到着ビザ(VOA)の緩和を検討しています。これに関する記事を紹介します。原文は次のURLを参照してください。
https://www.thesundaily.my/local/tourism-ministry-seeks-to-relax-voa-AH1845442


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“観光省はVOAの緩和を模索”


観光省はビジット マレーシア 2020年(VMY2020)にさらなる海外からの観光客を呼び込むため、内務省と話し合いを行っていきます。今年は中国とインドに割り当てられた到着ビザ(VOA)数である3百万人を超えると予想されています。観光相は「もっと中国とインドからの観光客を呼び込むため、VOAの要件のいくつかについて、内務相と交渉するつもりだ。」と語っています。


これに先立ち、政府は「今年から1年間、インドと中国からの観光客延長なしの15日間限りでマレーシアに入国できる。」と発表していました。中国とインドの観光客は電子旅行登録及び情報システムを使用して最高15日間入国できます。登録後3か月後、マレーシアに旅行することができます。


一方、国内、国外の観光客を歓迎するため、KLIAの主要入国ポイントでの歓迎式典が始められました。観光相とスタッフがKLIAに到着した乗客を迎入れました。ドドルのようなおしるしとVM2020の飾り帯をプレゼントされ、マレーシアのおもてなしを示す文化演技で歓迎されました。国中の22か所の入国ポイントで、同様の歓迎式が行われました。VMY2020の期間中に30百万人の観光客を呼び込み、1,000億リンギの観光収入を目標にしています。


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政府は外貨獲得のため、観光客誘致に熱心ですが、観光業界とは関係ない人々は必ずしも外国人の誘致を歓迎しているとは思われません。むしろ、外国人が入国してくるのを迷惑がっているようにさえ思います。気持ちはわかります。